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地震に強い住まいとは

私が塩谷住宅建築を造った平成5年のころから目指していたのは、「地震に強い住まい」です。
何度も自問自答してきました。

その結果、構造の方法をいくつも試させていただき、妻の実家の建て替えの際には「AGH工法」と呼ばれる、最強の方法で建てました。

その後、天竜の日東木材さんの工法やハイパーキットと呼ばれる金物工法を採用し、新築で「地震に強い住まい」を目指してきました。

しかしながら、今、皆さんが不安に思うことは、既存の建物に対して、いかに耐震的に強い建物を造りあげて行くことなのではないかと思います。

既存の建物の場合、現在の基準が100とするなら、その建物の評価がどの位なのか知ることが、まずは大事です。
20なのか40なのかで限りなく100に近づける為の対策は違ってきます。

大事な事は「現状を知る」ことです。
むやみやたらに耐震金物を取り付けたり、極端ですが、不安のあまり引越ししてしまったりするより、まずは耐震診断で現状の姿を細かく把握することが大事です。

また、建物の状態と同様に地盤の現状を知ることも重要です。
お住まいの地域が液状化がしやすい地域なのかどうか知る為に、「ハザードマップ」を公開している地方自治体もありますので確認してみてください。

まずは、地盤と建物の現状を知ることが地震に強い住まいを作り上げる一歩です。

どこが強く、どこを集中して強くすれば良いか、そして建物に重要なバランスはどうなのか?というのも耐震診断で把握することができます。

人間の身体に例えると理解していただきやすいかと思います。
何となく調子が悪い、というのではなく、人間ドックのように色々な検査を経て身体の問題点をあぶりだしていく、というのと同じ事です。

どんな名と呼ばれるお医者さんでも、いきなり手術したりはしないものです。
何度も検査を繰り返し、診断を行い、検討し、患者さんに納得してもらいながら、診断結果を基に手術なり投薬なりを決定していくものです。

建物も同じで、建物の状態をよく把握して、いくつもの対策を立ててその建物にしかできないような耐震計画を立てていくことが、結局は地震に強い住まいを作り上げていくのです。

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